本編再開

他の執行委員の皆さんに、どう試験を乗り切っているかどうかを聞きました。

が。


雅「そんなに試験前に詰め込まなくてもよいのではないかしら・・・?」

孝之「日頃から予習復習をしっかりしておけば問題ない。」

菜々「・・・・・・右(孝之)に同じ。」

弘美「同じく☆」

智亮「分からないところは、一夜漬けでまかなえると思うんやけどなぁ〜」



この通り、まったくもって参考になるはずもなく。


そう言えば、私以外全員成績優秀だったっけ・・・。

雅さまと副会長で3年生の1〜2位だとか。

智亮先輩もああ見えて結構頭いいんだよなぁ・・・。

菜々さんは、見た目でなんとなく頭良さそうだし・・・。



・・・・・・弘美ちゃんは?

失礼だけど、特に頭が良さそうにも思えないし、あの時も同じくとは言っていたけど正直焦り気味だった気もするし。

普段もそんなに勉強するようには見えないし・・・何か秘訣でもあるのかなぁ。



・・・このまま仮に勉強したとしても、試験に間に合いそうにもない。

まだ夜の9時半。寝るにはまだ早い。


「これは、自分の目で確かめて、教わるしかないか・・・。」


書記になって初めての試験。恥さらしな成績を取るわけにはいかない。

そう思った私は、自分の部屋を後にするのでした。




−次回「試験週間の過ごし方(3)」へ続く−