本編再開

12月31日、午後2時。


(孝之「そういえば、装飾を1つ買い忘れてたから買いに行ってきてくれないか。『不合格』の諸君。」)


由佳梨「で、結局私になるんだよね・・・とほほ・・・」

孝之の『指令』を受け、商店街まで装飾を買いに来た由佳梨である。


由佳梨「えっと、確かこの店だったかな・・・」


商店街をしばらく真直ぐに行って、和菓子屋さんの道を右に曲がって、向かい側の・・・まっくら。


『症状:頭、主に目に圧迫感。視界がまっくら。』


由佳梨「ふ、ふぇぇ〜!?」

(まっくら、まっくら、まっくらぁぁ〜!?)←混乱中


雅「ふふ、だ・れ・だ・っ?」

由佳梨「・・・・・・雅、さま?」

雅「御名答。こんなところで奇遇ね。」

由佳梨「あの、雅さま・・・。」

雅「何かしら、由佳梨さん。」

由佳梨「えっと・・・そろそろ手を離していただけないでしょうか・・・・・・」

未だに塞がれたままの由佳梨の目。塞いだままの雅の手。

雅「あらっ、ごめんなさい」

慌てて手を離す雅。

由佳梨「はうぅ・・・奇遇ですね、雅さま。」

まだ霞んで良く見えない目線の先の雅をみて由佳梨は笑う。

雅「ええ。ちょっと買いたいものがあってね。」

由佳梨「買いたいもの・・・?」






(場面は変わって)

孝之「・・・Jのトリプルで勝負!」

友希「甘いっ!4のトリプルっ!」

孝之「ぐはっ!イレブンバックがかかっていたんだった・・・」

友希「はい、私の勝ち〜」

孝之「くそっ・・・また最下位に後戻りか・・・」

弘美「抜きつ抜かれつの最下位攻防戦だねっ☆」

智亮「まあ、俺たちは王者の風格ってやつやな。」

菜々「・・・・・・・・・・・・万年3位のくせに。」


のんきにトランプ中の5人。ちなみに、こういうゲームでは絶対的強運を持つ弘美がかなり強く、戦略的に手慣れている(と思われる?)菜々も強い。なんだかんだで流されてしまう孝之や、ここぞと言うところでの行動が裏目に出やすい友希が最下位争い。運が良くも悪くもない智亮が中位をキープといった構図である。



孝之「やったっ、上がりッ!一番だっ!!!」

菜々「・・・・・・・・・・・・2上がり禁止。」

弘美「じゃあルール違反で最下位だね☆」

友希「助かったわ・・・ナイス。」

智亮「してやられたり、やな。」




孝之「うぁ〜!もう最下位は嫌だぁ〜!!」