本編再開

背が高くて、整った顔立ちをしていて、とても大人な感じ。

何か、誰かと同じ雰囲気を持っているような・・・。

と、由佳梨は思う。


その答えは、すぐに出た。


?「俺は・・・・・・極上予想議会第1期会長、大清水満隆(みちたか)だ。よろしく。」



由佳梨「大清水満隆さん・・・・・・んっ?大清水っ?


弘美「気付いたみたいだねっ☆」

孝之「そりゃぁ・・・そうだろうなぁ。」


由佳梨(雅さまのお兄さん? 雅さまにお兄さんがいたなんて知らなかったよ・・・)


由佳梨「は、はじめましてっ!し、書記の星村由佳梨ですっ!」 

満隆「よろしく。君は結構頑張っているようだな。」

由佳梨「い、いえっ!とんでもないですっ!」

(ほ、ほめられたよっ・・・)


すると、満隆さんは辺りを見渡して・・・


満隆「で・・・・・・智亮?」

智亮「ぎくっ!」

満隆「な〜んだぁ、この前の結果は?熱でも出てたのか?」


さっきの大人の雰囲気からでは想像も出来ないようなオーラが・・・

満隆「まさかとは思うが、0HITを頻繁にしている訳ではなかろうな?」

智亮「いやっ!違いますっ!」


大袈裟に首を振る智亮先輩。
その姿は明らかに普通ではない様子。って、見れば分かるけど。

満隆「それにしても情けない・・・これはもはや・・・」

智亮「えっ、それだけは御勘弁をっ!」


『それ』が分からずに由佳梨は隣にいる弘美に耳打ちをする。

由佳梨「それって?」

弘美「えっと・・・いわゆる折檻みたいなっ☆」

由佳梨「え〜っ!」


副会長と智亮先輩が怖がっていたのはこれだったのかぁ。
それにしても、想像出来ないなぁ・・・


満隆「問答無用っ!ちょっとこっちへ来い!」

智亮「そんなぁ〜〜〜〜」


智亮先輩が引きずられはじめたその時、扉が開いて・・・


雅「あら、久しぶりね、満隆お兄さま。」

すると様子が一変。


満隆「あ、久しぶりだなっ。どうだ、元気にしてたか?」

雅「ええ。お兄さまも相変わらずですわね。」

満隆「そうかい? はっはっはっ!」


由佳梨「ねぇ・・・どうしたの?」


また耳打ち。今度は菜々に。

菜々「・・・・・・・・・いわゆる、シスコンね。一方的な。」


由佳梨「へぇっ・・・。」


人間、外見だけじゃないんだなぁ。