極上予想議会#10「孝之の憂鬱」
俺の名は佐倉孝之。高校3年生。
極上予想議会副会長でもある。
新学年になって3ヶ月。
新メンバーとも馴染んできたのは良いのだが・・・。
智亮「副会長、ちょっと頼まれてもらってもええか?」
孝之「別にいいが・・・何にだ?」
弘美「おつかい☆」
由佳梨「副会長〜!また書類ミスしちゃいました・・・」
孝之「お前、これが何回目だと思ってるんだよ・・・。もう怒るのにも疲れたんだが・・・。」
由佳梨「はぅ、ごめんなさぃぃぃぃ〜・・・・・・」
弘美「副会長、遊ぼっ☆」
孝之「・・・・・・俺は今勉強で忙しいんだ。」
弘美「ちょうどよかったぁ、じゃあ、ここ教えてっ☆」
孝之「・・・・・・最初からそっち目当てだろ。」
弘美「ばれちゃった☆」
智亮「副会長、悪いけど代返頼むわ。」
由佳梨「副会長、間違えて5位と7位入れ替えて提出しちゃいました・・・」
菜々「・・・・・・そこの醤油、取ってもらえないかしら?」
弘美「副会長、今日もおつかい頼むね☆」
副会長、副会長、副会長・・・・・・・・・・・・・・・・・
孝之「だぁ〜っ!!!!!!!うるさ〜〜〜い!!!!!」
がばっ。
孝之「あれ、俺の部屋・・・?」
周りを見渡す。誰もいない。
孝之「夢かよ・・・」
こんな夢まで見るなんて、相当疲れてるな、俺。
孝之「どうしてここまでこき使われる存在になったんだろうな・・・。」
以前は「予想の魔術師」と言われた時期もあった。
平均5.5HITの記録を持っている時代もあった。
孝之「・・・昔なんて振り返ってる場合じゃないか。さ、今日も1日頑張るか。」
悩んでいたって、始まらないしな。
ふと窓の外を覗くと、俺の心とは正反対の青空が広がっていた。