本編再開

「こ、これは・・・・・・!!!」


扉を開けた先には・・・。


弘美「すぅ〜〜〜〜〜☆」


由佳梨「って寝てるんかい!」(ドテッ!)


弘美「むにゃむにゃ〜〜〜〜〜〜〜☆」


・・・これは参った。1週間前だというのにこの人は。
って、寝てる間も☆付いてるんだ・・・。


弘美「すぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜☆ むにゃむにゃ☆」



・・・諦めて退散するしかないかぁ。

幸せそうな寝顔を見て一瞬の至福の時を噛み締めつつ、部屋を出ようとして・・・。


弘美「むにゃ・・・ゆかりちゃん・・・。」

由佳梨「あれ?・・・弘美ちゃん、もしかして起きちゃった?」


それにしては、寝息をたててるし、目を開いてるわけでもないけど・・・

由佳梨「お、お〜い・・・」

弘美「ゆかりちゃん・・・だめだってばぁ・・・だからぁ・・・うにゅ・・・」


由佳梨「どんな夢見てるのよ〜〜〜〜ッ!!!!!!」(スパコーン!)


聞いてる方が恥ずかしいじゃないのよ〜!!!!!!


弘美「ひゃぅっ!!!・・・あれ?ゆかりちゃん、おはよ・・・ってまだ夜の10時だよ?」

しまったぁ、つい反応して起こしちゃったか・・・。


由佳梨「いや、ち、ちょっと聞きたいことがあって来たんだけど・・・本当はあまりにも寝顔が幸せそうだったからそのまま帰ろうかなって思ったところで・・・その・・・ごめんね、起こしちゃって。」


弘美「ううん、おかげで助かったよ〜。また途中で投げ出して寝ちゃったところだったから〜☆」


由佳梨「そ、そうなんだ・・・。」

(なんとなく分かる気はするけど・・・)


弘美「で、聞きたいことって?どんどん聞いてね〜☆」

由佳梨「あ、えっとね・・・弘美ちゃんはどうやって試験前は勉強してるかな〜って。」

弘美「普通に授業の復習をするだけだよっ☆」

由佳梨「(それは分かってるんだけど・・・)いや、何か秘訣でもないかな〜って。」


弘美「う〜ん・・・・・・特にないよぉ☆」

由佳梨「そ、そうなのかぁ・・・はぁ〜。」
(期待外れだったか・・・そりゃあそうよね・・・。)


弘美「あ、もしかし由佳梨ちゃん、全然勉強してなくて困ってるんでしょ〜☆」

由佳梨「もしかしなくても困ってるけど・・・。」

弘美「じゃあ、私が教えてあげるよっ☆ ほらほら、どんどん質問してね〜☆」

由佳梨「え・・・でも、弘美ちゃんは弘美ちゃんで勉強したいんじゃぁ・・・」

弘美「起こしてくれたお礼だよっ☆ ほらほらぁ〜☆」

由佳梨「弘美ちゃん・・・ありがとう。」


結局、その日は夜遅くまで弘美ちゃんと2人で勉強会をしました。

上手いテスト勉強の秘訣は、意外と近いところにあったのかもしれないです。